2025年9月7日から8日にかけて、日本全国で皆既月食が観測できます。月が欠け始める部分食は9月8日1時27分頃から始まり、満月が完全に地球の影に隠れる皆既食は2時30分から3時53分頃まで続きます。その後、月が地球の影から全て出ると部分食は終了し、4時57分頃に月食は終わりを迎えます。DWARFLABと一緒に、この月食に向けて準備を整えましょう!🌕
DWARFLABとともに
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1.月食の撮影方法を選択
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4.3 タイムラプス
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4.4 連写撮影
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4.5 天体画像スタッキング
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手動のパラメータ設定は4.6節にあります。
2.月食とは?
月が地球の周りを公転する周期は約27日です。太陽、地球、月が一直線に並び、かつ地球が太陽と月の間に位置すると、月は地球の影に入り、太陽光を直接受けられなくなります——これが「月食」です。
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もし完璧に一直線に並べば、月全体が地球の影(本影)にすっぽり入り、これが「皆既月食(かいきげっしょく)」です。
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もし配置が少しだけずれていると、月の一部だけが地球の本影に入ります。これによって「部分月食(ぶぶんげっしょく)」が起こります。
出典: YouTube National Geographic
月が地球の影を通る方法に基づいて、月食には3つの種類があります:
半影月食:月が地球の半影(明るい外側の影)を通り、わずかに暗くなりますが、通常は気づきにくい程度の変化です。
部分月食:月の一部が地球の本影(暗い中心の影)に入り、月面に目に見える暗い領域が形成されます。
皆既月食:月全体が地球の本影に飲み込まれ、深紅色に変わります——これは通常「ブラッドムーン」と呼ばれています。

異なる月の様子の参考図
3.月食の地点、時間及び段階
日本全国で観測可能。また、オーストラリア、アジア、アフリカ、ヨーロッパで皆既月食を観測できます。
▼月食の時刻(日本全国共通)
部分食の始まり 8日(月)1時27分頃
皆既食の始まり 8日(月)2時30分頃
皆既食の最大 8日(月)3時12分頃
皆既食の終わり 8日(月)3時53分頃
部分食の終わり 8日(月)4時57分頃


画像出典:https://weathernews.jp/news/202508/300016/
4.DWARF 3で月食を撮影する方法
4.1準備作業
観測のヒント
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数日前からテスト撮影を行い、機材に慣れ、最終的な撮影モードを決定することをお勧めします!
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最高の観測と撮影效果を得るために、天候が良く、雲がなく、光害の少ない開けた暗い場所を選びましょう。
機材
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DWARF 3 スマート望遠鏡
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スマートフォン
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三脚(必須ではありません。経緯台モードで月を追尾する場合は、地面に直接置いて撮影と追尾が可能です)
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モバイルバッテリー(撮影途中の給電接続は追尾精度に影響する可能性があるため、撮影前からの接続を推奨します)
設備の調整
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Appが正式版であり、ファームウェアが最新バージョンに更新されていることを確認してください(D3接続→設定→私のデバイス→ファームウェアアップグレード)。
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AFオートフォーカスが合っているか確認し、可視光フィルターを使用してください。
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デバイス設置時の注意点:
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DWARF 3 裏面の位置決めポイントを合わせる必要があります。
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ロゴ面(表面)とレンズは同じ側であり、正面が月を向いている必要があります。
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デバイス全体は水平に設置する必要があります(傾斜角度 ≤ 3°)。
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4.2 目標の確認
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目標を見つける: 月を望遠視野の中心に配置します。

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焦点合わせ: フォーカス(焦点)→「AF」(オートフォーカス)をタップします(自動でパラメータ調整されます)。

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トラッキング: 機能 →「月を追跡」→ 表示される説明を確認 →「すでに完了」をタップします。


4.3 タイムラプス
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モード切替: 「写真」(静止画撮影)アイコンをタップ →「タイムラプス」モードに切り替えます。

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パラメータ設定: 「月を追跡」と表示されたら、機能 →「パラメータ」をタップします。
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フィルター: 「可視光フィルター」に設定します。
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シャッタースピード&ゲイン: 月食の進行中は手動調整が必要です。4.6章を参照してください。
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タイムラプス設定: 機能 →「設定」をタップします。
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撮影間隔:
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半影月食: 30~60秒
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部分月食: 15~30秒
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皆既月食: 5~15秒
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撮影時間: 最長300分まで設定可能です。未設定の場合は、随時撮影を終了できます。
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撮影開始: 撮影ボタンをタップして撮影を開始します。

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撮影終了: 撮影ボタンをタップして撮影を終了します。

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画像確認: アルバムをタップしてタイムラプス動画を確認・ダウンロードできます。仕上がった動画は1秒以上ないと保存されませんのでご注意ください。
4.4 連写撮影
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モード切替: 「写真」(静止画撮影)アイコンをタップ →「連写」モードに切り替えます。

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パラメータ設定: 機能 →「パラメータ」をタップします。
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フィルター: 「可視光フィルター」に設定します。
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シャッタースピード&ゲイン: 月食の進行中は手動調整が必要です。4.6章を参照してください。
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連写設定: 機能 →「設定」をタップします。
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撮影間隔:
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半影月食: 30~60秒
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部分月食: 15~30秒
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皆既月食: 5~15秒
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撮影枚数: ご希望の枚数を設定してください。最大1000枚まで設定可能です。
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撮影開始: 撮影ボタンをタップして撮影を開始します。

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撮影終了: 1枚目の撮影後、随時撮影ボタンをタップして撮影を終了できます。
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画像確認: アルバムをタップします。連写撮影した写真は最初の1枚のみ表示されます。全ての画像を確認するには、D3をコンピューターに接続し、「Burst」フォルダ内で確認してください。
4.5 天体画像スタッキング
- モード切替: 「写真」→「天体」をタップします。

2.トラッキング: 機能 →「星図」→ 右上の検索アイコン → 「月/moon」を検索・選択→ カメラのようなアイコンをタップします。
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パラメータ設定: 機能 →「パラメータ」をタップします。
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オートパラメーター: 「オフ」に設定します。
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シャッタースピード&ゲイン: 月食の進行中は手動調整が必要です。4.6章を参照してください。
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撮影枚数: 10~20枚(月は変化するため、スタック枚数は少なめが適しています)。
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撮影開始: 撮影ボタンをタップして撮影を開始します。

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撮影終了: 撮影ボタンを長押しして撮影を終了します。

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画像確認: アルバムにはスタック処理後のJPG画像のみ表示されます。RAW画像を確認するには、D3をコンピューターに接続し、「Astronomy」フォルダ内で確認してください。
4.6 手動パラメータ調整の提案
上記の全てのモードでは、月食の各段階で手動によるパラメータ調整が可能です。
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シャッタースピード (Shutter Speed): カメラセンサーが光を受ける時間。
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✅ 輝度が高い時 → 「高速シャッター」(例: 1/1600秒)を使用:画像の露出オーバーを防ぎます。
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✅ 輝度が低い時 → 「低速シャッター」(例: 1秒)を使用:センサーがより多くの光を受け取り、真っ暗な画像になるのを防ぎます。
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ゲイン (Gain): 「ISO感度」に類似。電子信号で光を増幅し、暗部を明るくします。
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✅ 輝度が極めて低い時(皆既月食段階)はゲインを上げる(例: 20-50):ただし、ゲインを上げるほど画像のノイズ(粒子感) が目立つようになります。そのため、通常はまずシャッター速度を調整し、それでも明るさが足りない場合にのみゲインを上げてください。
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月食の撮影結果は、以下のような多种の要因に影響されます(これらに限定されません):
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現地の環境: 光害の程度、大気の透明度、シーイング(大気の揺らぎ)など。
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個人の好み: 期待する最終的な画像の仕上がり(輝度、コントラスト、彩度など)。